パソコンで作業していると、いろんなウィンドウが乱立して「ディスプレイが足りない」と思うことがよくある。特に僕の今の13インチのモニターだと、作業スペース不足を切実に感る。
ということで今回は、MacBookユーザーに限定したおすすめの外部ディスプレーを紹介していこうと思う。
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外部ディスプレイで生産性が40%上がる
そもそもなんで外部ディスプレイが必要かと言うと、それは作業効率が上がるからなんだ。
これはデータでも示されているんだけど、外部ディスプレイを使うことで生産性が40%上昇するらしい。
自分のスペックは上がってないのに生産性が40%も向上するなら買わない手はない。
外部ディスプレイの種類
実はディスプレイにも色々種類があって、それぞれの特徴から用途によって分けられてる。
TN液晶 | VA液晶 | IPS液晶 | 有機EL | |
画質 | △ | 〇 | ◎ | ◎ |
値段 | ◎ | 〇 | △ | × |
応答速度 | 〇 | 〇 | × | ◎ |
発色 | × | △ | 〇 | ◎ |
コントラスト | × | △ | × | ◎ |
視野角 | △ | × | 〇 | 〇 |
画面の綺麗ならIPS液晶
一番安いのがTN液晶で、発色は悪い代わりに応答速度は早く、ゲーマー用らしい。一方で、色を扱う職業の人は、発色を気にする必要があるから、基本的にはIPS液晶が選ばれる。
僕の場合もWeb制作ではCSSで色の調整を行うことがあるので、IPS液晶のディスプレイを購入する。
USB Type-C 対応のディスプレイか
外部ディスプレイの中にはtype-c接続が可能なものもあって、例えばMacbook ProのようにThunderbolt 3対応のtype-c端子を持っているノートPCであれば、ケーブル1本で外部モニターとの接続が可能になる。
更にディスプレイ側からの給電が可能なものなら、映像出力と同時に充電もされるから、ノートPCを一台のデスクトップパソコンの様に使うことが可能になる。ケーブル一本で。
外に持ち出すときは、ケーブルを一本抜けばそのまま持っていけるし、家に戻ったらケーブルを一本指すだけで快適な環境を作れるから、これはロマンでしかない。
USB Type-Cハブで代用可能
とはいえ、実は同じことをディスプレイポートと充電ケーブルをハブにつなぐことで再現できて、外に出るときはハブのケーブルを抜けばいいだけだから、本当にディスプレイにtype-cの端子が必要かどうかは謎。ただロマンはある。
ちなみに、おすすめのハブは13インチのMacBookユーザなら、Ankerの「PowerExpand+ 7-in-1」で、60Wの給電と4k出力対応で今なら4000円ちょっとで購入できる。
15インチか、16インチのMacBookを使っている人には、給電60Wだと少し物足りないので、100Wの給電が可能な「Anker 7-in-1 プレミアム」がおすすめだ
デスクの配線を極力減らしたい場合には、Type-c接続は便利。
ディスプレイの解像度
ディスプレイを選ぶときに忘れちゃいけないのが、ディスプレイの解像度だ。具体的によくある解像度をまとめたのが下記
解像度(通称) | 縦横ピクセル | 動画 |
HD | 1280×720 | 720p |
FHD(フルHD) | 1920×1080 | 1080p |
WQHD(QHD) | 2560×1440 | 1440p |
4k | 3840×2160 | 2160p |
基本的には解像度が高ければ高いほど良くて、その分価格も高くなる。
解像度が高いと、作業スペースが広くなる
じゃあなんで、解像度が高いと良いかというと、それは作業スペースが広くなるからなんだ。具体的には、WQHDはHDの4倍、4kはFHDの4倍の作業スペースがある。
例えば27インチのディスプレイで解像度がFHDのものと、4kのものがあるとすると、FHDのディスプレイでは画面いっぱいに表示しないと見えなかったものが、4kだと4分の1の範囲で表現できてしまう。つまり27インチの4kのディスプレイ一枚だけで、27インチのFHDのディスプレイ4枚分のことが可能になる。
ちなみに解像度が高いディスプレイでも基本的に全部同じ様に表示されるのは、Retinaという技術で複数のpixelを一つにまとめて教示しているからだ。
アプリで代替可能
とはいえ、この作業範囲を広くするというのはアプリを使うことで擬似的に再現することもできて、僕の使っているMac(2560×1600)でWeb制作の作業するときはいつも2880×1800の解像度まで擬似的に上げて使っている。
当然ないpixelを無理やり作ってるから、1pixelの線が消えてしまったりすることはあるんだけど、正直作業にそこまでの支障はない。
ちなみにアプリはこちら。
ウルトラワイドディスプレイは実用的じゃない理由
ちなみに最近流行りのウルトラワイドディスプレイは解像度の面から言うと、意外と作業スペースは広くない。
というのも、4kの解像度3840×2160に対し、一般的なウルトラワイドディスプレイの解像度は3440×1440しかなく、むしろ作業スペースは狭くなっている。
もちろん本体自体が大きければ視認性は上がるので、一概に解像度だけで判断できないんだけど、動画編集でもしない限り、ウルトラワイドディスプレイはそこまで実用的じゃないんだ。
フリッカー防止
フリッカーはディスプレイのチラツキのことで、このチラツキが多いと目が疲れ、それが肩こりや頭痛にもつながると言われている。
ディスプレイの中には、目の疲れを促進するフリッカーを防止する機能がついたものもあって、これがあると目の疲れがかなり無くなるらしいからあったら嬉しい。
一般的にフリッカーフリーと言われていて、安いディスプレイには搭載されていないことも多いから注意したい。
VESAマウント対応
vesaマウントはモニターアームを取り付けるための共通規格で、よく目にするユーチューバーのデスクではこの規格に則っているディスプレイを使っている事が多い。
モニターアームを使うとモニターを宙に浮かして机を広く使う事ができるので、もしモニターアームを使いたい人は、しっかりと規格に則っているかも確かめておきたい。
おすすめのモニターアームは下記
外部ディスプレイのメーカー保証
外部ディスプレイを製造しているメーカーはそれぞれ保証を出していて、同じメーカーでも値段によって保証の内容が違ったりする。
ドット抜け(輝点・黒点)
ディスプレイの購入で一番怖いのがドット抜けだ。ドット抜けには輝点と黒点があって、輝点は画面を黒く表示(全部の点を消灯)しようとしても、一部だけ常に点灯している点のことで、黒い画面にすると光る点として現る。
一方で黒点は、画面を白く表示(全部の点を点灯)しようとしても、常に消灯している点のことで、白い画面にすると、黒もしくは白以外に光る点として現れる。
どちらもいわば不良品なんだけど、安いディスプレイの場合には「仕様」として扱われていることもあるから、メーカーがどこまで対応しているかは結構大事だ。
ディスプレイの上下・左右・回転は可能か
ディスプレイを購入すると、画面とそれを支えるスタンドが届くんだけど、このスタンドの性能も本体の価格に依存することが多い。
例えば3万円代の安いディスプレイだと、位置調整できない固定のスタンドがついている場合もあるので、首や肩に爆弾を抱えていて、モニターの位置を細かく調整したいという人は要注意だ。
Mac向けおすすめの外部ディスプレイ
PC用のディスプレイは本当に種類が多くて困るんだけど、今の所、目をつけているものをいくつか紹介する。
①Dell U2720QM
- 4k(27インチ)
- IPS非光沢
- 4面ベゼルレス
- type-c対応
- フリッカー防止
- vesaマウント対応
- 高さ調節、傾き、回転可能
- 3年交換保証
- 無輝点保証
Dellの高級モニターで、type-cから90Wが給電も可能。3年間交換保証と無輝点保証もついていて、サポートも手厚い。出荷時に色の調整も行ってくれて、付属の足の部分は高さ調整と回転まで可能。
ただ、無輝点保証は「輝点」は無償で交換してくれるが、「黒点」は対象外なのが注意が必要。
値段はそこそこするけど、ほとんどの人はこれを買えば満足するだろうから、長期の自分への投資としてはあり。むしろ安いかもしれない。仕事道具にはこだわりたい人や、あれこれ考えるのがめんどくさい人にはこれがベスト。
②LG 27UK850-W
- 4k(27インチ)
- IPS非光沢
- 3面ベゼルレス
- type-c対応
- フリッカー防止
- vesaマウント対応
- 高さ調節、傾き、回転可能
- 3年製品保証
Appleとの親和性の高いLGの高級モニターで、type-cから60Wの給電が可能。三面ベゼルレスなのも特徴で、意見は分かれるけど個人的には好きなデザイン。
IPS液晶ながら、ゲームプレイも考慮した各種機能を搭載していて、普段づかいプラスゲームもしたい人ならうってつけの商品。
ただ、ドット抜けに対する保証がないのが残念なポイント。
最初に紹介したDellのU2720QMと比べて、相対的には評価は低いけど、デザインやゲームプレイに関してはDellよりも秀でているから、そこは一長一短。万人におすすめできるわけではないけど、選択肢としては全然あり。
③HP 5ZP65AA#ABJ
- 4k(27インチ)
- IPS非光
他の無駄な機能を省いて「4k」「27インチ」「IPS液晶」だけを死守した最低限のモニター。その分値段も安い。3面狭額縁なのも特徴で、手っ取り早く安いips液晶の4kモニターが欲しい人にはおすすめ。
付属のスタンドは上下の傾きだけ調節可能で、高さの調節はできない。しかもVESAにも対応していないから、高さが合わなかったらジ・エンドなので注意が必要。
とはいえ、この値段でこのスペックのディスプレイが手に入るならお手頃だし、確実に作業効率は上がると思うから、お金は出せないけどなんとしても「4k」「27インチ」「IPS液晶」のディスプレイがほしいという人にはおすすめ。
④Dell U2520DR
- WQHD(25インチ)
- IPS非光沢
- type-c対応
- フリッカー防止
- vesaマウント対応
- 高さ調節、傾き、回転可能
- 3年交換保証
- 無輝点保証
画面サイズを25インチにして、解像度をWQHDに妥協することで価格を落とした商品。上記以外の点は最初に紹介したDellのモニター(U2720QM)と同じ。アマゾンにしか卸されてないっぽい。
価格は安いのに、Dellの手厚いサポートが受けられるのも魅力の一つ。
4万円というやすさで、Macbook Pro 13インチとほぼ同じ解像度(2560×1440)のモニターが手に入るのはかなりコスパが高いと思うんだけど、本体が25インチという特殊な大きさなのでデュアルディスプレイにする際なんかは少し不便かもしれない。
お金はあまり出せないけど、妥協もしたくないという、迷えるMacユーザには最適な商品かもしれない。
まとめ
今回はMacBookユーザーに最適な外部ディスプレイを紹介した。
ディスプレイは突き詰めていくとどんどん高くなるから、自分の用途と譲れない点を明確にして選ぶ必要があるんだけど、個人的にはパソコン用品はできるだけ妥協しないほうがいいと思う。
ちなみに今回紹介した中でも1番のおすすめはDellのU2720QMで、自分も購入を真剣に考えている。お金にある程度余裕があるなら、これ一択。
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